あじまる通信Blog

あじまる通信Blog >> 記事詳細

2011/06/22

好漁を持続しているシラス漁

| by あじまる
今朝は、市場休みの日です。
こまし網は出漁していきました。
操業中のこまし網漁船
潮尻になりましたが、シラス漁は好漁を持続しています。
潮が小さくなり、漁獲量が若干減少気味でしたが、昨日はまた増加しました。
入札風景
地方で操業した船が、漁獲が良かったようで、全体に漁獲量が伸びました。
水揚げされているシラス
この潮は、23日までです。
次の潮は、26日からの予定です。
次の潮の漁獲で、今年のシラス漁の趨勢が決まるでしょう。
好漁が持続することを期待しています。
サワラの稚魚
シラスの中に交じっていたサワラの稚魚を見つけました。
1㎝位のサイズの物でした。
体の割に口が大きいので、サワラの稚魚とすぐにわかります。
数ある魚の中で、最初から魚の稚魚を餌にするのはサワラだけでないでしょうか。
他にも大型の魚はいますが、ブリもスズキもヒラメも最初の餌は動物プランクトンです。
人工飼育をしているとよく共食いをします。
人工飼育では、マダイやヒラメの孵化稚仔を餌に与えます。
天然の世界では、マダイやヒラメの稚仔ではなく、カタクチイワシの稚仔のシラスを餌にします。
最初にシラスに遭遇したサワラの稚魚は、いきのこります。
シラスの発生時期とうまくマッチするかどうかわかりません。
そこで、多回、大量産卵という形態をサワラは獲得したと想像します。
昨年は、うまくサワラの産卵時期とシラスの発生がマッチしていたと思います。
結果的には、今年のサゴシは豊漁でした。
今のところ、シラスの中混じっているサワラの稚魚はめったに見かけません。
今年のサワラ稚魚の発生はどうでしょうか。
研究者の調査に期待します。
 
 
 
 
 
 

08:09 | 漁業